Story
“木と人”はウッドリンク株式会社が「製造」を、株式会社 米三が「販売」をおこないます。
ウッドリンクだからできる林業との直接的な関わり、木のことを考えた加工。米三だからできる家具の専門知識と、個人から企業まで幅広いお客様に合わせた空間の提案。
“木と人”は、この2つの会社の「知」の融合により誕生しました。
未来に求められる可能性、2社がもつ技術とサービス、目指すビジョンを何度も話し合い、マーケットを捉え、必要とされるサービス、プロダクトへと改善を繰り返してきました。
“木と人”は、自然と共生することの心地よさと幸福感が、働く環境の中にも浸透していくビジョンを、デザイナー宮田孝典氏と共に描いたブランドです。
製品をお客様にお届けするまでの透明性(トレーサビリティ)と、富山の職人による手仕事を中心としたものづくりが“木と人”の特徴です。
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woodlinkの沿革
創業1947年、製材事業からスタートしました。
2008年まで北洋材専門で行っていましたが、国策(国産材利用の推進、低炭素社会の実現)を背景に、国産材製材に転換しました。国内の林業再生への強い使命感とともに、北陸・中部圏(富山県・石川県・福井県・岐阜県・長野県)の林業/森林組合より良質な丸太を調達し、これまで培ってきた高い製材技術で、小割材に特化した国産材製材を営んでいます。"link"は、「きずな」や「縁」、「連結する」「つなぐ」という意味を持った言葉。"ウッドリンク"という社名には、「木」を原点に、自然と人間、社会と暮らし、環境と住まい、そして人と人を"link"していく…という思いが込められています。 -
高周波接着を使ったフリー板
高周波接着とは、木材に塗布された接着剤を高周波で発熱させ、瞬時に乾燥、接着する技術です。ウッドリンクではこの技術を利用して、高品質な小割材を集成加工し、最大で幅1200mm、長さ4000mmのフリー板を製作しています。長さ方向は継ぎ目がなく、幅はぎ板でありながら一枚板のような美しい仕上がりとなっています。
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環境への配慮
ウッドリンクの製材工場は、厳格な含水率管理/寸法精度/品質管理が認められ、日本唯一の杉KD(小割材)JAS認定を取得しました。(H21.3月取得)ウッドリンクは小割材に特化して製材加工を行っているため、一般的な木取り(丸太から角材を取ること)に比べ、材の隅々まで無駄なく活用ができます。さらに製品の加工過程で出るバーク(木皮)とおが粉を木材乾燥機の熱源として利用することで、CO2排出量を抑えています。
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「米三」の由来
米三はもともと米や油を扱う食糧商でした。その歴史は、遠く三百年ほど前にさかのぼります。初代三郎兵衛は前田藩の城下、富山町で武士の家に生まれました。生まれ育った場所は、現在も米三の本店所在地となっている場所であり、当時は袋町といいました。袋町は富山城の東にあり、袋物屋が多かったのでこの名がついたといいます。北陸街道筋にあたるこの町には有力商人が多く住み、活発な商取引の舞台となったこの町で、初代三郎兵衛は米・油、本などを売って生計を立てるようになりました。いわば武士から商人へと大きな転身を図ったのです。米三の歴史はこの三郎兵衛から始まり、子孫が代々三郎兵衛を名乗り、家業を引き継ぎました。後に、米屋の三郎兵衛ということから「米三」の屋号がつきました。
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嘉永元年、漆器の販売を始める
幕末の動乱期、米三の七代目三郎兵衛は商売の新たな活路を漆器に見出し、能登から仕入れて販売しました。家業として米・油などの商いを続けてきた関係上、食器に関する情報も入手できたことから、当時から評価の高かった輪島の漆器を海路で運び、富山で売る手を考え実行に移したのです。小売りというより問屋に近いものでしたが、輪島の漆器を求めて遠方からも多くの客が訪れました。これが米三の漆器・家具商としての創業です。
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ALL FOR THE CUSTOMER
どんなに時代が変わっても、変えてはならないものがあります。漆器を扱っていた創業の頃から、お客様の求めているものを商うという「伝統と精神」は今もかわりません。
近年では、家具、インテリアにとどまらず、プロダクトなどの商品開発からブランディング、住宅や店舗の新築やリノベーションの設計提案、オフィスや公共施設の環境提案、街づくり事業と、ライフスタイルを創造する新たな分野へ取り組んでいます。
どんなに時代が変わっても、決して揺らぐことのない「伝統と精神」は、「老舗の誇り」です。「すべてはお客様のために」という、高い「志」を私たちひとりひとりが共有し、いつもお客様のことを一番に考える企業であり続けることを目指します。