Works
未来共創拠点施設 Sketch Lab(スケッチラボ)
新しい富山を創る「未来共創」の拠点施設に
Sketch Labは、 富山市が進める「とやまシティラボ」プロジェクトの一環として整備された「未来共創」の拠点施設です。
コンセプトは「未来を描ける場所。出会える。そして、一歩踏み出せる」。
富山市の産学官民の色々な立場の人が、立場や世代を超えてフラットに対話を重ね、共に未来を思い描き、一緒にチャレンジしていく会員制の交流・共創のスペースです。
「Sketch Lab」には、白いキャンバスに絵を描くように“自由な発想で未来を描ける場所”にしたいとの想いがあります。
ですから、施設デザインにおいても、家具を固定してゾーニング(空間を機能や用途別に分ける)するのではなく、自由な使い方で様々な発想を生み出せる空気感や設備・家具を整えたいと考えていました。
そこで、設計担当の「dot studio」さんから「木と人」の家具をアレンジしたプランをご提案いただきました。
富山県産の木材を使った家具であることや、使い方によって施設レイアウトを自由に組むことができる柔軟性など、Sketch Labのコンセプトにぴったりの提案でした。
特に台形テーブルは、利用人数や用途によって使い方を変えられる点が非常に優れていると思います。
くっつけたり、直線に並べたり、円卓にして会議をしたり…。
誰でも好きなように形を変えて使えますし、一部の台形テーブルは脚を畳めるので、使わない時は収納して施設をより広く活用することもできます。
家具を自由に配置できることで、一人での利用から複数人でのミーティング、イベント開催など、小スペースでも多様な使い方が可能になります。
利用者さんからも、「すぐディスカッションに入れる」、「打ち合わせがしやすい」といったいい反応をいただいています。
木の持つ素材感がいい雰囲気を作り出す
施設内では、台形テーブルの他にも休憩スペースのカウンター、本棚、入口受付のパーテーションなど、県産材を使った木の家具をたくさん使用しています。
普通のオフィス家具に比べて無機質な感じがなくおしゃれですし、天然の木そのものの柔らかな素材感は、空間全体にリラックスした雰囲気をもたらしてくれており、木の家具ならではの良さを実感しています。
2020年9月にスタートして1年。
未来共創の取り組み自体は、長期的な視野をもって実施しており、じっくり時間をかけて若い世代のチャレンジを応援できる「人を生み出す=育成の場」を創っていきたいです。
木の家具たちがそれを後押しする空間づくりをしてくれていますし、これからこの場所でどんどん新しいオープンイノベーションが生まれるといいなと思っています。