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幅はぎ板

本製品の杉は富山県を中心とした中部圏から調達した国産材原木品質最高ランクA材を使用しています。富山県内のJAS認定工場のウッドリンクで丸太を隅々まで活用できる小割材へ、そして高周波接着による幅はぎ板への加工を行っています。幅はぎ板は長手方向に継ぎ目がなく無垢一枚板に次ぐ自然に近い状態で、最長4mまで製造が可能です。製材や建築資材を専門とするウッドリンクが長年培ってきた技術により木の性質を生かして加工されています。幅はぎ板はその後、富山県内の家具職人と鉄工所の連携でひとつひとつ丁寧に仕上げ加工を行い、杉の肌触りや効能等の特徴が十分に発揮できるように自然オイル塗装で仕上げています。

空気の浄化作用

私たち人間が食物も含めて一生のうちに摂取するものの約57%が室内空気であり※1、劣悪な室内空気質が集中力、計算力、記憶力に悪影響を与えると言われています。木は光合成によって二酸化炭素を吸収し酸素を排出することは知られていますが、大気中の有害ガス※2を吸収・吸着して空気を浄化する効果があることはあまり知られていません。特に杉は水分や養分を吸い上げていた仮道管が空気の隙間となり、桧の約6倍の吸着量で空気の浄化作用が優れている木材です。また香り成分のセドロールによるリラックス効果、室内の調湿効果も高く、多湿や乾燥を防ぐことでカビやダニの発生、細菌やウイルスの活動を抑制します。

  • ※1 資料:村上周三著「室内環境と空気汚染」
  • ※2 NO2:二酸化窒素、CH2O:ホルムアルデヒド、O3:オゾンなど

杉の断熱効果

寒い冬の季節、肌が感じる物に触れた時の冷たさは物質によって異なります。金属は熱が伝わりやすく、肌から物質へ熱が急速に移動するのでとても冷たく感じ、カーペットなどは熱が伝わりにくいのであたたかく感じます。木は体積の約4割以上が空気の隙間で、熱が伝わりにくいため断熱効果がある天然の素材です。杉は体積の6~7割が空気の隙間で、夏は涼しく冬はあたたかく感じられます。杉のやわらかさや軽さ、曲げの強さも含め、人が長く過ごす場所や肌が直に触れる部分での使用に適していると考えています。

持続可能な資源

日本の国土に占める森林の割合は約7割。普段の生活の中でその現状を気に掛ける機会は多くはありません。木材需要の低下と輸入材の増加により、2000年頃日本の木材自給率は20%を下回りました。豊富な資源があるにも関わらず林業の低迷により、手いれが行き届かず十分に活用できない悪循環に陥っています。木を伐って、使って、植えて、育てるサイクルは持続可能な森林経営と環境保護につながります。私たちは国産杉製品を通して日本の森林資源の価値が少しでも伝えられ、森林と人の関わりが深まることを望むと同時に、人らしく生きるための豊かさを考えた提案を行っていきます。

本製品は「グリーン購入法」に適合しています。

グリーン購入法は環境への負荷が少ない持続的発展が可能な社会を構築することや、国民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的とした、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」です。