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2021.09.10商品について「木と人」が生まれるまで
「フリー板(集成材)を使って何かできないだろうか?」
「木と人」が生まれたきっかけは、米三の営業がウッドリンクの担当者より受けたこの一言からでした。
米三は富山市中央通りに本店を構える創業174 年の家具屋。
同じく富山県射水市に本社を置くウッドリンクは、国産材の製材事業に力を入れ、人と木のつながりを大切した製材のスペシャリスト。
「木と人」は、この2つの会社の“木への想い”、そして“知の融合”により誕生しました。
ウッドリンクは、元々輸入材を扱っていましたが、国策(国産材利用の推進、低炭素社会の実現)を背景に国産材製材に転換しました。
県内にあるJAS認定の小割材専門工場を保有し、全国トップクラスの高い製材技術で丸太を小割材へ、そして幅はぎ板・フリー板(集成材)への加工を行っています。
しかし、製材技術はあっても、それらを使って家具を作ったり製品をデザインする技術は持っていません。
そこで、米三に相談を持ち掛けたというわけです。
そこから、未来に求められる可能性、2社がもつ技術とサービス、目指すビジョンを何度も何度も話し合いました。
フリー板をどう活用するか?といった製品開発についてのこと。
杉には調湿効果やリラックス効果など、たくさんの良い効果があること。
木材需要や林業の低迷によって、人工林の手入れが行き届いていないという課題を抱えていること。
木を伐って、使って、植えて、育てる持続可能なサイクルを作ることは、森を守り、地球環境の保護のために大切であること。
林業と直接的に関わり木のことを考えた加工ができる「ウッドリンク」と、家具の専門知識と個人から企業まで幅広く空間提案ができる「米三」だからこそできる、現代に必要とされているサービス・プロダクトとは?
このような対話を経て辿り着いたのが、オフィス家具ブランド「木と人」です。
「木と人」の造る家具には、ウッドリンクが製造する国産材の天然杉を使った幅はぎ板を使用し、富山県内の木工所と鉄工所の連携で、職人さんが心を込めてひとつひとつ丁寧に仕上げを行っています。
「木と人」だからこそ作り出せる家具、そして木の家具のある空間を提案し、“木と人”のより良い関係を築いていけるブランドへと育てていきたいです。
私たちの活動や商品については、これから少しずつご紹介していこうと思います。