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2022.09.09商品についてコラム【試作現場レポート】天板の特殊加工

 

天然の県産スギ材を使用している、木と人の家具。

美しい杢目の天板も存在感がありますが、新たなコーディネートを目指して、特殊加工を施した天板製品の試作を始めました。

 

製作を始めたきっかけは、米三とお付き合いのある「吉川工業」さんからのご提案。

吉川工業さんは、富山市で建築施工や設備部材の製造加工を行っている企業で、「ヴェロメタル加工」というドイツ生まれの特殊メタルコーティング加工も手掛けています。

 

 

このヴェロメタル加工の特徴は、どんな素材にも使用できること。

通常の硬い板状の金属は、加工方法や素材が限られますが、ヴェロメタル加工は粉末状にした金属を液状にして吹付塗装を行うため、様々な素材に塗布することができます。

もちろん、木への加工も可能。

メタルコーティングを施すことで、柔らかいため傷がつきやすいスギ材の天板の耐擦傷性が向上します。

 

先日、吉川工業さんに丸テーブルの天板を納入し、特殊加工を施してもらいました。

今回は、その試作現場をレポートしたいと思います。

 

 

【丸テーブルの天板納入】

 

スギ材そのままのナチュラルな質感も存在感がありますが、ここにヴェロメタル加工を施してもらいます。

 

色や表面の仕上げ方の展開も豊富。

スギの天板の素材感を生かしながら、どのように仕上げるかを検討していきます。

 

 

【天板へ吹付塗布】

 

天板にリキッド化した金属を吹付塗布し、乾燥させます。

 

 

木の天板にメタルコーティング加工を施した製品も見せてもらいました。

まるで金属の天板のような質感ですが、よく見ると木目が見えます。

金属のクールな印象 + 木の温かな質感

という、相反するものが調和した、何とも不思議で独特な表情に。

また、金属加工を施すと、重厚感や高級感がグッとアップしますね。

 

 

【表面加工】

 

 

木の素材感を生かせるよう、表面加工を施します。

メタルコーティング加工をしても、せっかくの木の良さが失われてしまっては意味がありません。

木と金属のメリットを調和させた、新たな木の家具を目指します。

 

 

このようなやり取りをしながら、納得のいく製品に仕上がるよう、少しずつ改良を重ねていっています。

 

ヴェロメタル加工を施すことで、「インダストリアル」、「スタイリッシュモダン」などの様々なコーディネートで、木の家具を取り入れることが可能に。

これまでの「木の家具=ナチュラルなインテリア」という既成概念に捉われることなく、もっと自由に、もっと自分らしく楽しめるようになるかもしれません。

 

引き続き、天板の特殊加工の試作レポートを発信していきますので、お楽しみに!