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2021.09.24商品についてデザインへのこだわり

木と人の家具シリーズは、“オフィス空間に自然と置ける木の家具”を目指しています。

そこで、デザインも奇抜さを求めるのではなく、スギのフリー板(集成材)の特徴を生かしたシンプルな見た目に仕上げました。

 

 

家具シリーズのデザインを手掛けたのは、石川・富山を中心に活動するプロダクトデザイナー・宮田孝典さん(ESOLA FACTORY)。

シリーズ全体を通して最もこだわったのは、「フリー板が主役の家具」であること。

そして、オフィスで使われる家具なので、自由に模様替えや連結ができること前提とした構造で「仕事に集中できるオフィス環境」を作ることです。

和・洋空間、年齢層、高級感に関係なく、親しみを持って長く使えるオフィス家具を作りたいと何度も話し合いを重ねました。

 

 

木と人の家具に欠かせないのが、ウッドリンクの高周波接着(*)を使ったフリー板です。

最大約4mまでの幅はぎ板が作れるため、長さ方向は継ぎ目がなく、幅はぎ板でありながら一枚板のような仕上がりが特徴です。

そして、このフリー板と組み合わせるのが、富山県内の鉄工所で手工業される「鉄」。

構造設計士と調整したやや細めの金物部分は、見た目がスッキリとまとまるだけでなく、柔らかいスギ材の構造強度も高めてくれます。

*高周波接着

木材に塗布された接着剤を高周波で発熱させ、瞬時に乾燥、接着する技術。

ウッドリンクではこの技術を利用して、高品質な小割材を集成加工し、最大で幅12m、長さ4mのフリー板を製作。

 

宮田さんは、構造はシンプルに、誰もが使いやすいオフィス家具としての機能性も持ち合わせたデザインを生み出してくれました。

デスクの側面や背面の構成面は、板面と金物の段差をなくしてフラットな状態にすることで、空間をよりシンプルにスッキリとさせる視覚的&物理的な効果を。

また、ワークデスクの脚は取り外しが可能で、連結脚を使用すれば複数のデスクを一体化することができます。

シェルフやパーテーションも同様に、オフィス空間に合わせて連結できるようデザインされています。

たくさんの良い効果があるスギを、適材適所に私たちの生活に溶け込ませたいという思いで、細部までこだわって作り上げました。

 

 

最後にもう1つ特徴を挙げるならば、木と人の家具では、スギの特徴を最大限に生かす国産自然塗料「U-OIL」を使用しています。

通常、家具の塗料にはウレタン塗料を使用する場合が多いのですが、ウレタンのような木の表面に膜を張る塗料ではなく、木に浸透し、木の呼吸を妨げることのない国産の天然オイルを選びました。

体に良いと言われる亜麻仁油、天然鉱物由来の顔料など原材料の安全性にこだわった塗料なので、女性やお子様でも安心してお使いいただけます。

 

スギ材の効果がもたらす快適なオフィス環境で、自由な発想で使える「木と人の家具シリーズ」。

今後もフリー板を中心とした製品開発を進め、シリーズ展開をしていく予定です。

オフィス環境に木と人の家具を置き、空間の木質化することで、働く人が気持ちの良く過ごせる職場環境づくりを、富山で広げていきたいと思っています。