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2022.02.11商品についてコラム空間の木質化

 

木と人の活動ビジョンのひとつである「空間の木質化」

 

その昔、私たちは「木」で作られた家で、木の家具や生活道具を使い、自然と共生して暮らしていましたが、現代の家やオフィス空間を見渡してみると、目の前には無機質な素材で造られたものばかり。

私たちは、いつの間にか1日のほとんどを無機質な物に囲まれて過ごしてしまっているのです。

 

そんな現代の暮らしをダメだと言っているわけではありません。

しかし、「木」のある空間は私たちを癒し、人らしく生きるための豊かさや幸福感を与えてくれます。

美しい景色を見た時や自然に囲まれて過ごす時に「気持ちいい!」と感じるのと同じで、どんなに心地よいか。

「木」を私たちの生活や働く環境に浸透させていくことで、日常でも同じような気持ちで過ごしてほしい。

家ならばよりリラックスして、オフィスならば快適な環境で高いパフォーマンスを!

それが、木と人の思い描く「空間の木質化」です。

 

この「オフィス空間の木質化」にいち早く着手しているのが、ウッドリンク富山店事務所です。

事務仕事の生産性向上につなげたいと、無機質な事務所をイメージチェンジ。

メイン通路にアクセントとして富山県産スギを使用した格子壁を設置し、反対側の壁には県産スギで作製した書類棚を置いています。

視界に木目が入ることやほのかなスギの香りに癒され、仕事への集中力がアップする効果を期待した結果、生産性が11%も上がったそう。

 

*BEFORE

 

*AFTER

 

また、休憩スペースとして、社員が集まって談笑したり、ちょっとした打ち合わせができるスペース「M/P」(マグネットポイント)も設けています。

ここには、キッチン、棚、テーブル全てに富山県産杉のフリー板を使用したオリジナルキッチンが設置されています。

社員からは、「杉のカウンターに触れながら休憩していると、リラックスした気分になり長居してしまう」との声もあるのだとか。

 

浄化作用に優れた杉には、香りや温かみのある手触りによるリラックス効果や木材の調湿効果、ブルーライトの反射を抑えるといった、次のような特徴があります。

そのため、オフィスの内装を木質化することで、快適で集中しやすい環境を作ることができたのではないでしょうか。

 

 

◆杉の効果・特徴

【空気の浄化作用】

水分や養分を吸い上げていた仮道管が空気の隙間となり、集中力、計算力、記憶力に影響を与える劣悪な室内空気質や有害ガスを吸着・分解してくれます。

杉は、その吸着量が桧の約6倍もあり、より集中して働くことのできるオフィス空間を作ってくれます。

また、香り成分「セドロール」によるリラックス効果も期待できます。

【高い集中力を発揮】

「木製の机を使っている学校」と「スチール製の机を使っている学校」の子どもの様子を比較する調査では、木製の机を使用した学校の方が、眠気・だるさや注意集中の困難さを訴える子どもが少なかったという結果があります。

 

【杉の手触り】

杉は体積の6~7割が空気の隙間なので、断熱性能が高く、触ると冬でも暖かく感じられます。

温かみのある手触りは仕事中のストレスを軽減し、リラックスして仕事に取り組むことができます。

【快適で健康なオフィス空間】

木には自然に備わった湿度調節機能があり、多湿時は空気中の水分を吸収し、乾燥しているときは水分を放出します。

多湿や乾燥を防ぐことでカビやダニの発生、細菌やウイルスの活動を抑制し、快適で健康なオフィス空間を作り出してくれます。

 

さらに、ウッドリンクでは、今春にオフィス家具も木製の物を導入する予定で、本格的なオフィス空間の木質化を進めているそうです。

それが完成したら、木の心地よさに包まれたオフィスの様子をお伝えしたいと思います。